Language:日本語 / English
2019年 vol.19 Issue 1
巻頭言
先進医療と医術伝承 Advanced medical care and medical art transfer
真里谷 靖
 


原 著
DiNQLデータから見る当院の看護の現状 加藤 美香子
【要旨】
目的:当院の2014年度DiNQL:Database for improvement of Nursing Quality and Labor(日本看護協会が実施している労働と看護の質評価事業)のデータと2018年度のDiNQLデータを比較することで当院看護局の変化を知り今後の看護の課題を見出す。
方法:DiNQLの2014年度、2018年度の当院の状況を褥瘡、誤薬、転倒・転落の状況を抽出し、2014年度、2018年度、全国値の中央値と比較し、変化の要因を分析し、看護の課題を検討する。
結果:褥瘡に関しては、褥瘡発生率が2018年度で低下し、看護の質の向上が窺えたが、転倒・転落発生率、誤薬発生率は、2018年度で上昇し、構造・過程の課題が示された。
結論:褥瘡に関しての、構造・過程の取り組みは褥瘡発生率を低下させることができたが、転倒・転落、誤薬に関しては、その発生率を下げるために、構造・過程の課題を解決する必要があることが示唆された。また、DiNQLを活用することで、看護が可視化されることがわかった。


キーワード:DiNQL、看護データ、看護の質、褥瘡評価、転倒・転落、誤薬評価

短 報
当科における安全な経皮内視鏡的胃瘻造設術
および胃瘻カテーテル交換についての考え方
梶原祐策
【要旨】
粘膜下血腫や出血,胃粘膜裂創,気腹,バンパー埋没症候群,他臓器の誤穿刺などの自験例を振り返ることで,安全な経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)および胃瘻カテーテル交換についての考え方を記す.さらに,嘔吐のピットフォールとしての上腸間膜動脈症候群を紹介し,PEG後に投与する栄養剤としての成分栄養剤および半固形状流動食の有用性についても考察する.


キーワード:経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG),胃瘻カテーテル交換,安全性

院内がん登録業務としての当院がん治療成績の解析
―食道癌および非小細胞肺癌の根治的治療について―
坪 浩史
真里谷 靖
【要旨】
当院における食道癌および非小細胞肺癌の根治的治療の治療成績について、院内がん登録のデータを基に生存率を求め検討したところ、患者数や観察期間は不足しているものの全国標準レベルにあることが示唆された。今後、他領域のがん治療成績についてもさらに検討を進めていきたい。


キーワード:生存率、根治的治療、食道癌、非小細胞肺癌、院内がん登録

A病院院内トリアージにおける呼吸数観察率の現状と向上のための検討
藤田恵美
上野雅美
岩崎進一
【要旨】
院内トリアージにおける呼吸数観察率の向上はトリアージの精度の向上につながり、アンダートリアージの減少にもつながると考えられる。今回、トリアージナースを対象にJTASに関する研修会を実施したが、呼吸数観察率の向上に直接的につながるような効果は得られなかった。


キーワード:JTAS、トリアージ、呼吸数

業務報告
業績報告2018




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