令和6年6月1日～令和7年5月31日までの期間に退院した患者を10歳刻みで集計しています。
年齢は入院時の満年齢としています。

当院は、下北地域保健医療圏の中核的基幹病院として、幅広い年齢層の患者に医療を提供しています。
一番多い年齢層は70歳代の1,617人となっており、全体の約30%を占めています。
全体的に60歳以上の患者の割合が高く、全体の約72%を占めています。

※患者数が10件未満の場合は、－（ハイフン）で表示しています。

胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌のいわゆる5大癌について、初発（各Stage毎）と再発に区別して集計しています。

昨年度と比較して肺癌以外の癌で再発患者が増加しています。
胃癌の初発においては、StageⅠ以外のStageで増加しています。
大腸癌の初発においては、StageⅢの患者数が令和5年度と比較して、約30件増加しています。
乳癌の初発においては、StageⅠ以外のStageで減少しています。

これらの癌には、手術・化学療法・放射線治療を単独又は組み合わせて行っています。
当院では、各治療のほか、多職種からなる緩和ケアチームを中心に患者の身体的・精神的な苦痛を和らげるための取り組みも行っています。

※患者数が10件未満の場合は、－（ハイフン）で表示しています。

成人の市中肺炎について、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。

重症度はA-DROPスコアを用い、軽症～超重症の4段階で標記しています。

患者数が最も多いのは中等症の患者で、全体の50%を占めています。

〈市中肺炎〉
日常生活の中で発症する肺炎です。

〈A-DROPスコア〉
Age（年齢）・・・男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration（脱水）・・・BUN21mg/dL以上または脱水あり
Respiration（呼吸）・・・SpO2≦90%（PaO2≦60Torr）
Orientation（意識障害）・・・意識障害あり
Pressure（血圧）・・・収縮期血圧90mmHg以下
5点満点で評価し、1項目該当すれば1点となります。
軽症：0点、中等症：1～2点、重症：3点、超重症：4～5点
ただし、ショックがあれば1項目のみでも超重症とします。

脳梗塞の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。

当院に脳梗塞で入院した患者の約96%が、発症日から3日以内の患者となっています。約34％の患者が、リハビリの継続などの理由で後方支援病院に転院しています。

※症例数が10未満の場合は、症例数・発生率を－（ハイフン）で表示しています。

最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症である症例数を集計し、全入院患者に対する発生率を示しています。

手術・処置等の合併症では、ほとんどが入院の契機となった傷病と同一である症例数が多くなっています。これは、合併症を主訴として入院し、そのまま治療を受けて退院したような場合を指します。令和5年度と比較して2件減少していました。

手術・処置等の合併症の内訳
・処置に合併する出血及び血腫、他に分類されないもの（1件）
・処置中の不慮の穿刺及び裂傷〈lanceration〉、他に分類されないもの（1件）
・手術創の離開、他に分類されないもの（1件）
・処置に続発する感染症、他に分類されないもの（2件）
・心臓及び血管のプロステーシス、挿入物及び移植片のその他の明示された合併症（5件）
・体内関節プロステーシスの機械的合併症（1件）
・その他の体内プロステーシス、挿入物及び移植片による感染症及び炎症正反応（5件）

〈播種性血管内凝固症候群（DIC）〉
本来出血箇所で生じるべき血液凝固反応が何らかの原因で高まり、全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。

〈敗血症〉
体内のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原菌が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす疾患です。

〈真菌症〉
真菌による感染症のことです。体の抵抗力が弱まったときに罹患する場合が多いです。

〈手術・処置等の合併症〉
術後の出血、術後創部感染、カテーテル感染などが挙げられます。