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 メンタルヘルス科

【 精神医学に関心をもつ学生諸君へ 】

<科の紹介>

 医学生の皆さん、こんにちは。むつ総合病院メンタルヘルス科の紹介をいたします。

 私たちは、広大な下北半島に唯一の総合病院精神科として、外来および入院治療、地域の精神保健活動などに取り組んでいます。唯一の精神科であるため、365日24時間体制でありとあらゆるケースに対応していますが、このような施設は全国でも数少ないかもしれません。

 対象となるのは児童から高齢者までほぼすべての年代、内容も精神科救急からリエゾン・コンサルテーション、社会復帰・生活支援、福祉関連や行政関連まで広範囲かつ継続的なものであり、症例も豊富なので幅広い経験ができることが大きな特徴です。

 入院病床は54床、外来患者数は一日約90人。精神保健指定医・指導医2名、看護スタッフの他、臨床心理士・作業療法士・精神保健福祉士が常勤し、外来作業療法(デイケアに移行予定)、訪問看護も行なっています。


<見学・実習に関して>

 精神科という分野では、治療の結果がすぐに出るものではありません。時には数か月あるいは年余の時間をかけてようやく病状を把握できることすらあります。
 ですから、短期間の見学・実習では経験できないことも多いのが悩みの種です。しかし、プライマリ・ケアではもちろん、どの専門科に進むとしても、心理的アプローチや精神科的初期対応、治療の知識・技術を持っているに越したことはありません。
逆に専門的にどれほど優れていようと、病気に悩む患者さんやご家族と円滑な治療関係を作ることができなければ、少なくとも臨床医としては失格だと筆者は考えています。

 当科の見学・実習では、とにかく「患者さんの話を聴き、整理し、自分なりに考える」ということに主眼を
置きます。具体的には、新患の予備診察を主体とし、入院(他科を含む)患者さんにも可能な限り接してもらいます。老人施設や社会復帰施設への往診、訪問看護にも同行可能です。

 皆さんが「良い医者」になるための手助けが少しでもできたら、これほどうれしいことはありません。 
平成23年末には、メンタルヘルス科の新診療棟が完成しました。快適な環境で実習・見学が可能です。
ちょっと覗いてみるだけでも結構ですので、ぜひ研修にいらしてください。
2013年 春  文責 メンタルヘルス科部長  庭山 英俊