【2009年9月8日】 研修医日記 vol.63
8/31(月)
 こんにちは、今週の研修医日記を担当する相馬です。現在は泌尿器科(ウロ)を研修中ですが、それも今週いっぱいまでとなりました。今週は毎日全麻のオペがあって体力的にキツそうですが、ラスト1週間なので今まで以上に気合い入れて頑張ります!
 午前中はいつものように病棟回診や透析室回診をして、合間に外来での検査を行いました。ウロを研修するにあたり、もともと苦手意識の強かったカメラ操作に慣れたいと思い、膀胱鏡は積極的にやらせて頂くことにしていました。今日も一人、軟性鏡での検査があったので、オーベンの指導のもと膀胱内をじっくり観察しました。最初の頃に比べればだいぶ出来るようになったとは思いますが、まだ膀胱側壁をパッと見れず、迷子になりかけたりしています。あと1週間でもっとスムーズに出来るように上達したいです。
 午後は前立腺癌の手術に入り、皮切から後腹膜に入る所まで術者としてやらせて頂きました。今日で2回目ですが、前回と同様に最初の皮切がスパッと一発で決まらず、モタモタしてしまいました。手順は頭の中で何度も復習しているのですが、なかなか思うように出来ず、未熟さを痛感しまくりでした…。
 そして今日は学生さんがウロへ見学に来ているため、夜は軽~く飲みに行ってきます。

9/1(火)
 全然軽くありませんでした。結構遅くまで飲んで、二日酔いはないけどちょっと寝不足です。でも学生さんは合流したN中先生に連れられて、その後更に深夜のハンバーグを召されたそうです…置いて帰ってごめんね。
今日の午後は腎膿瘍の焼灼術がありました。最近導入されたというレーザーを使ったりして、非常に良い経験になりました。新しい器械をいかにうまく扱うか、頭と腕の見せ所という感じがしました。

9/2(水)
 今日も前立腺癌の手術でした。一昨日よりはスムーズに後腹膜へ到達出来たと思いますが、もっと手際よく、もっと正確に。外科系志望としては、精進あるのみですね。
 そして今日は当直です。最近地味に眠れない当直が続いていたので、今夜は眠れると良いな…。

9/3(木)
 4時間くらい眠れました。朝の目覚めはイマイチだったけど、いつもは階段のところをエレベーターにすれば何とか1日もちそうです。
 午後は腎結石の砕石術(PNL)がありました。ウロの研修医の伝統で、最後のPNLの日は手術中に忍者ハットリ君みたいな帽子を被らなければならない、というのがあるそうです。鏡の前で必死に着こなしを確認し、恥を忍んでいざみんなの前へ。一部には超爆笑されましたが、オーベンからは「意外と普通だね」とのコメントを頂き、記念写真まで撮ってもらいました。手術自体はスムーズに進行し、エコー下穿刺からネフロマックス挿入までやらせて頂きました。回収した石はウニみたいに不思議な形をしていて、何だか人体の神秘を感じさせられました。
 今日は当直明けの割にはまずまずだったと自分を軽く褒めつつ、医局会終了と同時にそそくさと家路についたのでした。

9/4(金)
 ついに今日はウロ最終日。たった一ヶ月の短い期間でしたが、最後まで良い研修になるようにと意気込みながら1日が始まりました。
 今日の手術は膀胱癌。全摘術および回腸利用代用膀胱という大きな手術のため、大学からK家先生とS山先生に応援に来て頂き、午前中から手術が始まりました。予定は8時間でしたが、手術はスムーズに進行し6時間ほどで終了しました。速くて正確で無駄がなくて、K家先生の技術は本当に素晴らしかったのですが、本人曰く「もっとこうすれば良かった、まだまだ未熟だ」とのこと。常に謙虚に、常に向上心を持つことの大切さを改めて実感した一言でした。
 ウロでは積極的に色々な経験をさせて頂き、非常に濃密な一ヶ月でした。オーベンの先生方、三ヶ月半もお世話になった7階病棟スタッフの方々、本当にありがとうございました!

 それでは、今回はこの辺で失礼します。皆さん今週もお疲れ様でした☆


2年目研修医 相馬 圭