【2009年4月21日】 研修医日記 vol.42 2年次研修医のつぶやき。
4/13(月)
 2年次になってしまいました。現在、選択で麻酔科研修中、3週目です。なんだか土曜日の当直のせいで体内リズムが狂い、調子が上がりません。2年目になって2度目の麻酔科です。さすがに要領がわかっているので自分が勉強したいことに集中できるし、去年よりもずっと面白い。求められる内容も少しハードになってうれしい。毎日刺激的で楽しい。いざという時の次の手も、自分の判断で使える薬も、どんどん増やしていきたいですね。

4/14(火)
 今日は、外科の全麻2件と産婦人科の脊椎くも膜下麻酔1件。ルンバールは結構得意なのですが、その後の薬の注入が下手で、とある1件では、薬はこぼすわ、自分の顔にかけるわ、…散々だったので、私としてはリベンジの意味も込めて、とても緊張した瞬間でした。今日は、70点かな、そこそこ上手くいったのではないかと思います。どうですか、オーベンの先生?

4/16(木)・17(金)
 当直でした。準夜帯、忙しすぎ。カルテがどんどん積み上がっていく。スポーツ外傷、小児の嘔吐が多かったかなぁ。部活をしている小中学生・高校生のみなさんは、新入部員も入ってきて気合いも入ると思いますが、怪我をしないように気をつけて運動してくださいね。
 当直明けに、今小児科研修中の同期研修医より、ロタウイルスが流行っている、と。吐いていた2歳と1歳の兄弟は、どちらもロタウイルス感染だったとのこと。採血でWBC 20000なのにCRP 0。なんか変だと思って小児科研修医を呼びました。帰宅したようですが、次の日入院になったようでした。22時過ぎ、ガラスで指を切った女の子が来たとのことで行ってみると、結構な出血。橈骨動脈は触れているが、動かせないし感覚はないよう。整形の先生に、その前に来た骨折でコンサルトし、整復が終了した時だったので引き続き診ていただいたのですが、右小指PIP関節がぱっくり見え、橈骨動脈・尺骨動脈どちらの側も切れている、と。受傷後8時間以内の手術が必要と言うことで、緊急手術となりました。ちょうど救急外来の患者さんもとぎれたところで、麻酔科研修医として、麻酔承諾、導入、挿管、維持(当直中だったので途中まで)をしに手術室へ。頑張れ、そう思いながら。朝方、救急外来にちょこちょこ呼ばれつつ、医局で麻酔科のオーベンに会いました。6時半頃。手術終わったよ、と。指はつながった模様。この後うまくいけばいいなぁ。
 8時頃、1週間前からの右側腹部痛が救急車で来院。胆嚢炎を否定しつつ、1週間前にぶつけたとのことで肋骨のX-pをとったところ、やはり骨折してました。気胸はなさそう。SpO2もいい。そもまま整形へ。なかなかもりだくさんな当直でした。そういえば、両下腿pitting edemaで腹水があったおじいちゃんは内科受診してくれたかなぁ。後でカルテを出してもらおう。

4/19(日)
 土日、お休みをいただいております。実家が近いため、ちょこっと行って参りました。両親と猫2匹と犬1匹に会うため。帰りはうんと遠回りして弘前へ行き、車の中から桜を眺めてむつに帰ってきました。きれいでした。明日からは1年次研修医の先生が来ます。仲良く楽しくやっていきたいです。楽しみ。
研修医2年目 齋藤 ちひろ