【2009年2月27日】 研修医日記vol.33
2月16日(月)
 こんにちは、研修医1年目の相馬です。現在は外科をローテート中です。今日も朝は超音波検査から始まり、回診や病棟業務などで午前が過ぎていきました。しっかり昼食をとった後に手術室へ。最近は外科に入局した研修医2年目のY越先生がかなり頑張って術者などやっているので、私も張り切って第二助手をしています。でも第二助手って、なかなか術野が見えないんですよね。で、術野が見えないと何やってるか分からないから、だんだん眠くなってしまう・・・。それじゃダメなので、何とか術野を見ようと身を乗り出して鉤引きやってます。おかげで毎日ヒラメ筋がいい感じに筋肉痛です(汗)。
 そして今日は仕事の後にERカンファがありました。他の先生が救外や日中の外来などでみた救急症例をみんなで共有できるので、毎回とても勉強になります。今回は循環器科の先生より不整脈についての講義もあり、国試で勉強した内容を再確認できたので重ねて勉強になりました。
 最後は1年目で集まって、来年度の勉強会についての話し合いをしました。自分がもうすぐ2年目になるなんて、何だか信じられません。次の1年目の良いお手本になれるよう、あと一ヶ月ちょっと頑張りたいと思います。

2月17日(火)
 今日もいつも通りの一日でした。最近、右鎖骨下からのIVHを一発で入れられるようになったのでとても嬉しいです。いい気になって気胸など作らないように、今後も気を引き締めて頑張ります。

2月18日(水)
 今日は検査日なので、手術はありませんでした。しかし、今夜は大切なイベントがあります。明日、弘前大学の教授が来て手術をして頂くことになっているため、今夜は教授を招いてのお食事会&飲み会なのです。会場は最近新しく出来たばかりと噂のイタリアン&フレンチレストラン。どんなお料理が出てくるか、とても楽しみです。
 夕方に急性虫垂炎が入院になり、まさか今から臨時オペ!?と思われましたが、何とか保存的に経過を見れそうだったので一安心。残った仕事を急いで片付け、教授の素敵な笑顔に会いに行ってきます♪

2月19日(木)
 教授の笑顔はやっぱり素敵でした。そしてとても元気でした。昨日遅くまで食べて飲んだのに、今日は朝イチで手術です。教授がY越先生にラパ胆を指導するということで、Y越先生が術者、教授は何とカメラ持ちに・・・すごい光景でした。そして私は、同様に大学から来て頂いたN海先生とオーベンのM橋先生と3人で肝臓のオペに入りました。外科の研修が始まって初の肝臓オペだったので最初はかなり緊張しましたが、N海先生がダンディに「ナーイス!」を連発するので、適度に緊張がほぐれて楽しかったです。結局オペは6時間近くかかり、終わったときには達成感と疲労感が絶妙なバランスで押し寄せてきましたが、出血などのトラブルもなかったのでホッとしました。
 夕方は研修2年目の先生方3人による症例検討会がありました。が、私にとっては睡魔との戦いでした。でも多分ギリギリのところで負けてた気がします・・・。その後は医局で懇親会があり、美味しいお酒やお寿司でおなかいっぱいになりました。今日は結構疲れたので、飲みは早めに切り上げて家でゆっくり休もうと思います。おやすみなさい。

2月20日(金)
 今日はとてもショッキングな一日でした。ずっとICUでみていた患者さんが急変して緊急オペをすることに。何とか急変の原因は突き止めたものの、血圧が下がって脈が触れなくなり、術中何度も心臓マッサージをしました。オペ後はICUに戻りましたが、結局血圧が戻らず亡くなってしまいました。何とかして助けてあげたいと思い必死で心マしたけど、助けてあげられなかった。とても残念だし悔しいです。
そして今日は当直の日。死亡確認後、息つく暇もなく救急外来に呼ばれました。近くで火災が発生し、重軽傷の患者4人が次々に救急車で運ばれて来ました。そのうち一人は心肺停止状態。集まったスタッフ全員で対応しましたが、一人は残念ながら助かりませんでした。その後もなかなか患者さんが途切れず、救急外来は繁盛していました。今は夜中0時ちょっと前。やっと患者さんが途切れたと思ったら、大間病院からAMIを搬送するとの連絡が。外は猛吹雪だし、到着は一体何時になるのでしょう・・・。今夜は私が今まで経験した中で一番壮絶な当直になりそうです。

2月21日(土)
 おはようございます。昨日の当直はさすがに疲れました。今日は研修医全員で院外研修の予定でしたが、体力的に厳しいので参加しないことにしました。皆さん、気をつけて行ってきて下さい。
 今年度3回目の研修医日記でしたが、今回はこの辺で終わりたいと思います。今週もお疲れ様でした。

研修医1年目 相馬 圭