【掲載日:2013年1月8日】 タイトル: 研修医日記 Vol.231


 新年あけましておめでとうございます。研修医2年目の村上です。

 現在は小児科研修中です。12月から始まったので折り返し地点にいます。小児科の1日は朝回診、外来見学、午前回診と病棟業務で午前中が過ぎ、午後は慢性外来、予防接種、健診、時間外診察、写真見せ、午後回診などを行います。
大学の学生実習での小児科のイメージは、NICUがあり、また、腫瘍や先天性心疾患をはじめ重篤な疾患を持った子供たちが病棟に多くいて、環境の複雑さに何か神経質になるような気持ちをもったような記憶がありました。しかし、今はその頃よりは確実に積極的な気持ちで勉強させていただいています。それはむつ病院では一般的な疾患が多いということや、これまでの1年9か月間の初期研修の経験によるものが理由かもしれません。中には非常に稀で重篤な疾患を持った子供も入院治療を受けていましたが、大半は少し具合の悪い新生児や、嘔吐や下痢、咳、発熱といった症状で具合が悪くて数日間入院して、回復していく子供たちです。子供たちは正直で、具合が悪ければ全然元気がありません。そんな子供たちが治療して、どんどん元気になっていくのをみると嬉しく思い、小児科の魅力を感じるところです。いろいろな施設で経験を重ねていくことはとても重要なのだと思いました。

 12月は、感染性腸炎とマイコプラズマ肺炎に罹った子供たちが多かったと思います。感染性腸炎では、ノロウィルスが原因の場合、付き添いの家族も体調を崩すことも多く、またマイコプラズマ肺炎の定点報告数は青森県が全国最多だったような話も聞き、下北地域では猛威をふるっていました。研修医的には、毎日行われる写真見せの時間でマイコプラズマ肺炎の典型的な胸部レントゲン写真を数多くみることができましたし、抗菌薬の使い方なども勉強になりました。

 1月から2月にかけては毎日寒いです。とくに風が寒い。小児科研修中に体調を崩す研修医は多いようなので、自己管理頑張ろうと思います。みなさまも体調にはお気をつけください。



研修医2年目 村上 友太


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