【掲載日:2012年10月23日】 タイトル: 研修医日記 Vol.220

 

 初期研修2年目の桐谷です。
 初めて青森県にやってきて1年半が過ぎました。医師としての一歩を踏み出したこと、見知らぬ土地での生活が始まったこと、思えば初めての経験ばかりでバタバタとした日々でした。ようやくここでの生活に慣れてきたかと思うと、もうあと半年で研修も修了です。初期研修の2年間で身につけこと、身につけられなかったこと、様々思うところはありますが、最後までしっかりと目標を持って勉強に励み、悔いのない研修医生活にしたいと思います。

 話は変わりますが、先日、弘前市で開催されたアップルマラソンに参加してきました。研修の合間をぬって、自分なりにはしっかりとトレーニングも積んだつもりだったんですが、やはりフルマラソンは甘くなかった。20km地点を1時間40分で通過、このときは3時間30分台でゴールできるのではくらいに考えていたんですが、30kmを過ぎたあたりから突然、腸腰筋に痛みが…。足が前に出なくなってしまい、みるみる失速してしまいました。なんとか4時間を切ることはできたのですが、満身創痍で翌日から2,3日はまともに歩けない状態になってしまいました。タイムに関しては悔しい気持ちもありますが、それでも42.195kmを走りきったという達成感は何物にも代えがたいものでした。

 マラソンは自分との戦いです。しっかりと目標を持って、淡々とそれをこなしていくことが大事です。調子がいいからといって自分の能力を超えてペースを上げると、あとで必ず失速します。使い古された言い方ですが、そういう意味では人生と似ている部分があるのかななんて思ったりします。

 医師は学び続ける仕事です。今はいろいろなことが新鮮で、毎日楽しく勉強できていて、日々充実しています。でも本当に大事なのは継続していくことです。研修が終わっても、専門医の資格をとっても、一生楽しく学び続けられる、そんな医師でありたい。今回のマラソンを通じて、そんなことを感じました。

研修医2年目 桐谷 浩一
 

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