【掲載日:2012年08月14日】 タイトル: 研修医日記 Vol.210

研修医2年次 中井 芳美です。

今週から循環器内科を研修中です。去年ローテートしたときに教えていただいたことを覚えていないことに情けなさを感じている毎日です。
これからまた再度学びなおし、去年以上に成長するよう努力しなければと思っています。

今年は2年次の地域研修として、先月沖縄(沖縄県立北部病院)へ行ってきました。
北部病院のみなさん、研修の受け入れをしてくださいましてありがとうございました。
26年間青森をほぼ出たことがない自分の中では、非常に刺激的な毎日を送ってくることができました。

まず、他県の病院の雰囲気や診療状況を見たことが初めてで、電子カルテにも初めて触れました。病院は非常に親しみやすい雰囲気で、知識や手技の指導もとても丁寧にやさしくご指導していただきましたが、知識の量の違いに愕然とし、焦りを感じる毎日でした。

私は、1か月間、腎臓グループに所属し、金〇先生、下〇先生、大〇先生、仁〇先生、竹〇先生、上〇先生のもとでむつ病院ではなかなか見ることが出来ない血液疾患や膠原病の症例を経験しました。
同じ初期研修医の先生方にも非常にお世話になりました。
また、感染症についてほとんど何も知らない自分にやさしくわかりやすい個人授業をしていただきました星〇先生、ありがとうございました。

ここで改めまして、ご指導を本当にありがとうございました。

実際の現場では、
朝のカンファで患者さんの情報を共有すること、
治療方針を決定していく過程においての意見交換は非常に勉強になりました。
多くの意見を聞くうちに知識も積むことが出来ますし、実際に担当していない患者さんでも症例として経験出来ているように感じました。
また自分のプレゼン能力の向上にもつながりました。
上級医の先生方からの検査内容や治療方針の見直し、見落としの指摘はありがたく感じました。

1か月を通じて感じたことは、
Generalを見ることの難しさと診察できることのすばらしさでした。
また感染症について、いかに感染症への考え方が浅いものだったかを痛感しました。

医療ではない場でも、非常に多忙な中、歓迎会や送別会・BBQ会に参加させていただき、よい思い出になりました。

この研修をきっかけに気付かされたことは非常に多く、検査値の見方や全身診察など改めて考えさせられました。
感染症についてはむつ病院のシステム上、なかなかスメアをみてから抗生剤を、ということが難しいと感じましたが、できるだけ沖縄で学んだことを生かせるようにします。
ちなみに今日も4人分のスメアを検査の方に教えていただきながら、起因菌を同定しました。(たぶん同定できたと思います・・・)

沖縄での刺激を忘れず、今後の医師としての成長に繋げていけるよう日々励んでいきます。
そして、北部病院の皆さんに恥ずかしくないような医師になりたいと思います。

1か月という短い間でしたが、北部病院で研修することが出来て本当によかったと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
研修をさせていただきました、むつ病院と北部病院の担当の方々、先生方、看護師さん、ありがとうございました。

研修医2年目 中井 芳美
 

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